できそうでできない

今年を振り返って。
新築のなんじゃもんじゃハウスが大きく占めましたがその他に店舗改装を3件もやらせてもらいました。
正確に言うと3件目はまだ真っ最中で終わってないのですが。
初めてお店の設計をすることになったとき、わくわくと不安と「むりだむりだ!」という思いでこころがざわざわしました。
初めてといってもいいデスクワークに体がうずうずしました。わたしはどうやらじっとしているのが苦手なのでしょう。
むりやり机にしがみついて描いた店舗構想図。

レイアウトに苦戦

一番大事な店の外装に苦戦

ロゴその他モロモロに苦戦

苦戦しすぎて厨房のレイアウトは社長がやることになりました。

施工に入ってもドタドタで工期延びまくりでバタバタだったわけですが、この性格なので

終わってみたらなんか店舗改装なんて大したことじゃないなとか思っちゃうんですよね。

次はわりと簡単にできるんじゃないの?とか思ったり。

で、2件目。

ワインと鉄板焼き 黒鉄(クロガネ)

これは社長が厨房、客席の設計から素材まで全部決定しました。

わたしが何日かけたか分からないここまでの作業を社長は一日でやってしまいます。

色んなことを頭に入れて一番シンプルで、カンタンで合理的な設計。

だけどイメージは大切に。

社長は物件が決まったときからずーっと頭の中で設計し続けているのかもしれません。

わたしは施工と外部のデザインだけやりました。

指示されてただ手を動かすだけの仕事はびっくりするほど楽でした。

現場に指示を出すというのはこんなに簡単だったっけか??

やっぱり店舗をつくるのって大して大変じゃないんだ。

そしてただいま3件目。

おいしいお好み焼き屋さんです。

難しい位置に階段のある小さな物件です。

何を優先してどこにアイディアをしぼるのか。

できそうな気がしていた設計は結局一人ではできませんでした。

なぜできなかったのか。

考え続けないから。

「これで行こう」と思ったらわたしはすぐに考えることをやめてしまう。

安心してしまう。

でもどうやらそれじゃだめらしい。

社長にオッケーをもらおうと思ってやってるからだめなんだ。

社長にオッケーもらったって明日には気が変わってボツになることも多い。

一度決まって、次の日に

「やっぱりこうしない?」と言われると

「くそーその手があったか」と思う。くやしい気持ち。

何のために考えるのか。

もっといいお店にするためである。

「もっといい方法があるんじゃないか」

「もっといいレイアウトがあるんじゃないか」

「もっと安くできるんじゃないか」

考えれば考えるほど色んな問題が出てきて、

解決策も浮かんで、また問題が出てきて考える。

いいアイディアが浮かんだらそれをどうつくるか考える、調べる。

それを繰り返して頭の中でお店がリアルになっていく。

それがちょっとおもしろい瞬間。

 

「お好み焼き屋 英」の施工はなんじゃもんじゃと同時進行でなかなか進みません。

大工さんたちの仕事は終わってまたまたわたしの仕事が残ってしまいました。

気合いが足りないんじゃないのかね? FOR  ME。

改装前の「お好み焼き 英」外観

ちょっと気引き締めてがんばるます。

 

たにぐち